先日ウォーズの太もも語りしたものをSSにしてみました。
ウォーズ先生モテモテです。
軽ーーいスカウォ。ギャグで落としてます。
ウォーズが負けたバージョンも書けばよかったかな(笑)
若者の集まる場所には娯楽が必要である。
そういった理念は、一流の超人を育てるための過酷な学園、HFファクトリーにももちろんあった。
もちろん、ゲームセンターのような設備はないが、オリエンテーションルームには、休み時間にトランプやチェスや将棋、はては麻雀などで日常の娯楽を満喫する生徒で溢れていた。
ツイスターゲームもその一つだった。
最も、HFのツイスターは体格のいい超人サイズのもので、描かれている円も、多種多様で、かなりの体の柔軟性を必要とされるものだった。ルール自体は普通のツイスターと同じだ。
先攻と後攻を決め、ルーレットの通りのカラーに右手右足、左手左足をぺたぺたと置いていく。それ以外の体の部分が床に触れたらゲームオーバー。
ツイスターゲームは他のテーブルゲームと違い、見た目の面白さもあり、HFでもよく遊ばれているゲームの一つだった。そして、普通にゲームするだけでなく、賭けを行う者も出て来た。
ゲーム自体のプレイ時間が短いのと、勝ち負けがビジュアル的に分かりやすいのが、賭けというものが加わった要員かもしれない。
ともかく、今現在、HFファクトリーではツイスターゲームが大流行しており、休み時間はそれはもう白熱していた。
今日のゲームも、現チャンピオンのスカーフェイスにチェック・メイトが挑んだのが、2,3手足を入れ替えただけで、チェックは敢え無く敗北した。
「俺の勝ち!!!」
スカーはマットから飛び上がると、片手を上げて勝ち名乗りをした。
「ああ」
チェックはがっくりと膝を落とし、静かにショックを受けていた。
ちなみに、今回はお互いが学食を一週間ずつ賭けてのゲームだった。
「悪いな、チェック。けど、賭けだから文句言うなよ!」
「いや、無効だろ?」
ゲームを取り巻く人垣が、その一言でモーゼの十戒のように割れる。
HFの非常勤講師、で「ツンドラの墓標」や「ファイティング・コンピューター」との異名を持つ実力者。ウォーズマンが登場したせいだった。
「チェック、チェス・ピース外さずにゲームしたんだろ? それじゃ無効だろ?」
「あっ。うっかりしてました」
チェックメイトは己の肩に止まっているチェスピースを撫でる。取り外すこともできるのだが、付けたままで勝負に挑んでいたようだ。体積の関係でツイスターには圧倒的に不利な立場でゲームしたことになる。
「何言ってんすか? 勝負なんだから、うっかりミスなんて認めないっすよ?」
スカーは背骨を伸ばしながら、笑って言う。
「ていうか、ウォーズ先生。アヤ付けに来たんすか? 生徒の楽しみ奪うなんてことしませんよね?」
「まさか。ただの見回りだ」
ウォーズは周囲をぐるっと見ました。いつの間にか、二人はHFの生徒達に注目の的になっていた。
「普通にゲームしてる分には別に何も言わないさ。君達だって生き抜きが必要だと思うしな」
「それが、息抜きになんないんすよ?」
スカーは横目でツイスターをちらりと見ると両手を上げた。
「俺、連戦連勝で、無敗のチャンプなんですよ? ゲームを面白くするために賭けまで導入したってのに、勝ち続きでちょっと退屈してんですよね?」
「賭けてるのか?」
「まあ、ちょっと。学食とか、漫画本とか軽いもんですよ?」
「ふうん。まあ、そこそこにな。煙草と酒は禁止だぞ?」
「でも、ウォーズ先生がする分にはOKでしょ?」
「何?」
スカーは挑発するように手をひらひらと自分の方に向けて振った。
「俺とゲームしてくれませんか? ウォーズ先生? もち、賭けも有効で」
ウォーズは首を傾げ、ちょっと考え込む素振りを見せた。「やめとけ」
「俺はこう見えて、けっこう体が柔らかいからな」
「上等!!」
スカーはコスチュームのスワロー・テールを外し、ブーツを脱いだ。
「じゃあ、俺、本気モードで行きますから! ウォーズ先生もジャージ脱いだ方がいいっすよ?」
辺りの空気が沸騰する。
「いや、生徒と賭けってのは……」
ウォーズが滑らかに断ろうするが、スカーはマットを広げ、ウォーズを促した。
「ここまで来て、生徒に舐められていいんすか?」
「……生意気言うと痛い目見るぞ?」
ウォーズは決定的に勝負するとは言ってはいないが、徐々に勝負の方向へと会話が移りつつあった。
「生徒に挑まれて尻尾巻いて逃げた教官になりたかったら、どうぞ。お帰りはあちらになってます」
スカーがオリエンテーションルームのドアを指した。周りの生徒達もどっと沸きあがり、手拍子など打つ。
「……」
ウォーズはそちら側を見て、黙り込んだが、スカーの方に向き直り、ポロシャツをやにわに脱ぎ、ジャージも脱ぎ捨てた。
レスパン一枚しか身に着けていない漆黒の身体がむき出しになる。
「スカー、俺が勝ったら冷えたウォッカを浴びるくらいと、両手で掴んで喰えるくらいのキャビアだ。……逃げるなよ?」
スカーは軽く唾を飲み込んで、同じ言葉を繰り返した。
「上等!!」
コインを投げた結果。有利な後攻はスカーが取った。
くるくると回転するルーレット。
色とりどりの円が描かれたマットの上で、ウォーズは、控えめなブリッジのような体制をとっていた。
尻がマットに着かないよう、どうしても腰を持ち上げる必要ある。
その体に跨るように、スカーが両手両足を着いていた。
「対マンリキ戦の時と似たようなカッコですね? 先生?」
「よく知ってるな」
「スカー。右手を赤」
「おっと、これは」
スカーの唇が釣り上がる。
スカーは今の自分が手を着いているすぐそばの赤を選ばず、はるか離れた赤に手を置いた。
だが、そこはウォーズの広げられた足の中心にある赤だ。
スカーの腕がウォーズの股間を軽く掠める。
「……ン……」
軽く腰をたじろがせたウォーズに、周囲が大きくどよめいた。
「すんません、気持ちイイ所に当たってますか?」
「……ツイスターってこんなに不純なゲームだったか?」
「いやあ、HF1エッチな身体してる先生とやってたら、どうも」
「ウォーズ先生、右手、青」
ウォーズは手をずらす。続けて言われたカラーでもウォーズはマットの上手に逃げる形となった。
「あらら、逃げられちゃった」
「そういや、スカー君は何を賭ける?」
ウォーズが読まれた場所に足を乗せた。次いで、スカーが手を動かす。
周囲がまた、沸いた。
今現在、ウォーズが大きく開けた足の間に、スカーが手を突いて重なる形となっていた。
「俺が勝ったら、ウォーズ先生は俺のベッドで一晩セクシーな方のツイスターを?」
「そんなにツイスターが好きなのか?」
「ウォーズ先生、言い回しって知ってますか?」
「……」
スカーはウォーズの腿にほおをすりつけた。周囲からはいっせいにブーイングが上がる。
「すんません、ちょっと疲れちゃって。いやあ、筋肉がバンと張ってんのに、ちっとも固くないっすね?」
「体勢的は俺の方が疲れてる。顔をどけろ」
「この身体、悪いけどあと数分後には味わわせて頂きますよ?」
スカーが太腿の間からウォーズを見据えた。
次のカラーが読まれる。
「ウォーズ先生、右足、赤」
ウォーズは赤の円を探したが、動かしやすい場所をスカーに押さえられていた。
ウォーズが足を乗せられるのは、スカーの顔を跨ぐ、向こう側の円だ。
「なるほど、チャンプだけあるな」
ウォーズは感心して呟いた。スカーはにやりと笑って言った。
「それ、降参ととっていいですか?」
「まさか」
ウォーズは支点にしている両手と左爪先に神経を集中させ右足を大きく伸ばすと、赤の円に足を乗せた。
当然、スカーの顔面がウォーズの太腿の一番肉付きのいい部分に強く挟まれる。
「うぉ!!」
スカーは一瞬、大きな声を上げると肘を突いた。
レフリーがジャッジを下し、ウォーズを右手を上げた。
「あああ!!」
スカーは自分の頬を両手でぎゅうぎゅうと押さえながら悔しがった。
「ああ、畜生! つい目先の嬉しさに動転して!! 畜生!! 少し我慢すればあのムチムチの太腿が喰い放題だったってのに!!」
ウォーズはさっさとジャージとポロシャツを身につけると立ち上がった。
「スカー、賭けを忘れるな。飲みに行くぞ」
結局、HFのツイスターはロビンマスクの鶴の一声で禁止令が出るまで猛烈に盛り上がった。
「ウォーズ先生はチャンピオンになったわけっすから、防衛の義務があるんですよ」
「そうだそうだ」
との元チャンピオンと、周囲の熱烈な声の元、ウォーズは「そういうもんかな」と軽いノリでツイスター・チャンプの守って来た。
ツイスター利用者は毎休み時間ごとに増え続け、利用整理券が配られるほどとなった。
ウォーズ自身はゲーム感覚で毎回ツイスターを行い、賭けを行う際だけ、軽装になり、挑戦者を叩きのめしてきた。
結果、無敗。
あまりの連戦連勝ぶりに、ウォーズは良心がとがめ「ツイスター以外の勝負も請け負う」と生徒に言ったが、生徒達はがんとしてツイスターを求めた。
ある日、オリエンテーションルームに見回りに来たラーメンマンに、ウォーズはこっぴどく説教を受けた。
「君は、多感な少年達の前で、裸に近い格好で、卑猥なポーズを取ってどういうつもりだ!!!」
あまりの誤解にウォーズは弁解した。
「いや、ラーメンマン。これはツイスターって言って、こういうゲームで」
「ええい! 埒があかん!! ちょっと証拠として携帯で写真を撮るから、生徒はどいていろ!!」
と、証拠写真を何枚か撮られ、あげく、ロビンにちくられ、ロビンからまた、こっぴどく説教されるに至った。
そしてHFの娯楽からツイスターが追放されるに至った
ウォーズは「妙なことになってごめん」と生徒に詫びたが、生徒達は皆、異様にツヤツヤした表情で「大丈夫です! 俺達十分いいもの見させて頂きました!!」とにこやかに答えていたので、ウォーズも少しだけ心が軽くなった。
そして、今日に至るまで、ラーメンマン撮った写真は回収されていない。
- 2008/06/19(木) 20:31:25|
- SS(29)
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